恐怖の錦江学生寮
「花の応援団」をご存知ですか?青田赤道率いる応援団のちゃんわちょんわな学生生活。中学生のころ笑いながら読んでいたあの漫画が、まさか自分の現実になっていくとは、、、。知っている人は少ないが、確かにそこは「花の錦江寮」と呼ぶにふさわしい世界でした。
恐怖の錦江学生寮 その1 俺の入った部屋
築50年ぐらいのその寮は全部で70室くらいあっただろうか?(皆1人部屋)毎年部屋替えが行われていたので当然2回生、3回生とある程度はかたまるんですよ、申し込みの遅れた俺に残されていた部屋は、他の1回生達から離れ、2回生たちのエリアにあった。どうもおかしいナーとは思ったが、いい部屋を残しておいてくれたんだなー。と寮長の大塚さんにひそかに感謝していた。
しかし、その考えはやはり大甘だった。
なんとその部屋は、前にいた人が自殺をした部屋だったそうで、ただ誰も入り手がいなかっただけだったのだ。
しかし、そんなことは俺はあまり気にしない。これから始まる本当の恐怖に比べれば屁でもない事だったのだ。
.この寮はとにかく寮内で先輩を見たら夜中だろうが朝だろうがきちんと立って、礼をしながら「おはようございます」「こんばんわ」と大声で挨拶をしなければならない。もし1回生の誰かが手を抜いた挨拶をしようものなら、1回生全員が1時間位正座をさせられるのである。
恐怖の錦江学生寮 その2 火事だー!
その日も俺は4回生の高田さん、3回生の金子さん、2回生の末広さん、同級生の岩下ら極悪チームに部屋を占領され、夜遅くまで飲み方だった。薩摩焼酎に勝てない俺はいつものように2回くらい吐き、寝込んでしまった。ぐっすりと寝込んでいると「黒木起きろ!起きんかー」の大声で目を開くとあたり一面火の海だった。というより目の前全部が火なのだ。「うわわわわー」と飛び起きると火の点いたテイツシュがひらひらと俺の前に落ちていく。
この人たちは俺の顔にテイツシュをかぶせ、火をつけたのだ。まあ火は上に上るから火傷をしたとかはなかったけど、あの時の光景は今も忘れない。
この古い寮では、数え切れないくらいの自殺や、また、寮が立つ前は墓場だったらしく幽霊の目撃、または壁から出てくる手に首を絞められたという話は別に珍しいことではなかった。ただ、俺は1度もお目にかかったことはなかったけどね。
恐怖の錦江学生寮 その3 T先輩ごめんなさい!
その晩もいつものように飲み方だった。ただその日はいつもと違って、ほとんどの1回生が集まり、極悪チームを交えてすき焼きをしていた。
飲むにつれ、厳しい環境の中でついつい出てくるのが1回生の愚痴である。特に下級生からも上級生からも同級生からも嫌われていたT先輩(2回生)に全員の非難が集まった。
非難轟々の中、親分(高田さん)がついに口を開く、「わいたちゃ(おまえたちは)そんげTが好んとかあ」(自分も相当嫌っていたのに)「そしたら、あんわろ(あの男)にわっどん(おまえたち)に代わっており(俺)が天罰を下しちゃるわい」「だりか(だれか)便所に行って糞とって来い」と言い出した。その寮は俗に言うポットン便所だったので夜になると、手の届くとこまで糞尿が上がってきていたのだ。何をするのかと皆いぶかしげな顔。その中で一人の馬鹿が手を上げた。
「俺が取ってきます」そう、もちろんその馬鹿は俺である。俺は割り箸と入れ物を持って便所に行った、、、。
便器には予想どうり糞尿がたまっていた。俺はそれを取ろうと紙を避け、糞を取ろうとしたが次の瞬間、たまらず「うえー」とその場に吐き出してしまった。
「どうしてもだめだ」「俺には取れない」根性なしである。やはりこういう時、頼りになるのは同級生の岩下である。彼に頼み何とか一切れの形の良い糞を取ってもらって親分の元に届けた。なにをするんだろうと皆が注目していると、なんと親分は食べ残しのすき焼きの中に糞を入れるではないか!わからないようにかき混ぜた後、おもむろに「Tを呼んで来い」と言い、T先輩が部屋に来ると「俺の作ったすき焼きをたべんかい」と恫喝!皆真っ青になったが、誰も文句は言えない、、、。
そして、T先輩は食った。食ったのだ。知らぬとはいえ、こともあろうに糞を!皆たまらず一目散に部屋を出た。そして、見えないところで大笑い!「糞食ってるよ馬鹿じゃねーの」「あほ!あほ!」「ぎゃぎゃー」、、、、、、皆馬鹿である。
俺は今でもあの時俺が手を上げなかったらあの惨劇はなかったのにと後悔している。懺悔している。本当にごめんなさい。
あなたはハムかつを知っていますか?とんかつの豚の代わりに薄切りハムが入っているんです。寮の晩飯でよく出てたよ。また食いてーなー。
恐怖の高田組!
なぜ俺もいたのか?
左上より
特攻隊長 末広さん
若頭 金子さん
組長 高田さん
三角理論 鶴田さん
左下
構成員 部屋できのこ栽培をしていたわし
〃 柱殴りの岩下
〃 片付け大王石田
まだ続く